パターン

高度に専門化されたテラオエフの職人技(1)裁断編

昔ながらの文鎮で、柄合わせ裁断も正確に

どのようなブランドであっても、美しい縫製を仕上げるためには正確な裁断が当たり前です。

機械やコンピュータを活用しても、やはり熟練の職人が持つ優れた技術の方が確かなことがあります。

柄合わせが必要な生地など特別な裁断が必要な場合は、弊社の職人が高い技術を駆使してあらゆるニーズにお応えしています。

パタンナーの意図されたカタチに仕上げるために、文鎮を均等に置き、ずれることなく正確に転写することが可能なのです。

ご家庭の裁縫でも、これがあれば待針やクリップなども用いず、正確に生地と型紙を押さえ、ずれることなく裁断ができるのです。

 

昔ながらの文鎮。テラオエフを50年近く支える。

 

ただいま2018AW鋭意製作中。コートの採寸・パターンって?

秋冬もの縫製スタート

 

ゴールデンウィーク明けの気温低下で体調は崩されていませんか?

 

いよいよ今週からはぐっと気温がアップするようですね。日本列島はこれから夏まっ盛りですが、テラオエフでは秋冬モノの製作でフロアはモコモコふわふわしています。冷房が必要とは言いませんが、厚い生地を見ているだけで気温がアップしそうです。

 

1枚のコートに19寸法

 

さて秋冬物の生産において大変なのが、縫製仕様書の情報量の多さです。

その中でもコートの仕様書は裏地や接着芯がつき、パーツも作業工程も多くどうしても書き込む情報が多くなります。

 

今回はその中でも、コートのパターンに焦点を当ててご紹介したいと思います。

 

昨年、弊社生産したシンプルなコートには、これだけのサイズに関する指示項目がありました。

 

1 身丈(着丈)(N.P.~)

2 肩幅

3 身幅(脇下2㎝で計測)

4 袖丈

5 裄丈(肩幅1/2+袖丈)

6 A.H.(アームホール)

7 袖幅A

8 袖幅B(袖口~13㎝)

9 袖口幅

10 裾幅

11 衿幅

12 衿先幅  衿天幅(外)  衿天幅(内)

13 衿前下がり

14 衿後ろ下がり

15 首回り

16 前立丈

17 前立幅

18 ポケット寸法

19 ポケット位置

 

さらにここから、裏地のサイズも書き込む必要があります。

そうしてデザイナーがイメージする形をパタンナーが設計士のようにミリ単位で細かい寸法を決め、試行錯誤した後、納得のいくシルエットを形にするのです。

 

 

技術性の高い職人技

弊社パタンナーは日本人女性が美しく着こなせる採寸情報が頭にばっちり入っており、実際に弊社スタッフが仕上がった製品を着用すると、問題なく腕を通すことができ、尚且つきれいなラインに仕上がります。

 

1 総丈

2 肩幅

3 身幅

4 袖丈

5 袖口周り

6 裾周り

 

できれば、これらの指示を丁寧に出していただけると、変更も少なく、縫製の現場においてトラブルも避けることができます。

 

ですが、しっかりしたイメージを持ち、そのデザイン画さえあれば、お時間はかかりますが求めている形のパターンを引くことができます。

 

どうぞ、コートの生産をご希望のお客様は、テラオエフのホームページから一度お問い合わせください。

 

また、次回も縫製のあれこれをご紹介したいと思います。