2018年 7月 の投稿一覧

高度に専門化されたテラオエフの職人技(2)菊穴編

高級ブランドでしか見られなくなってきた
美しい “菊穴” も自信を持って縫製します

 

今や高級服にしか見られないベルトの菊穴

弊社では国産ブランドJUKI製の菊穴専用ミシンを使用しています。

精巧な特殊ミシンですが、古いミシンのため糸の調子を取るのが大変難しいのです。

美しい仕上がりにするために弊社では調整を加えています。

 

根っからの縫製職人である社長自らミシンを調整

電子菊穴ミシンを分解して、針位置と釜の調整するのですが、このタイプの機械の釜を調整できるのは、弊社社長でしか扱えません。

最初の調整で釜がズレを指摘。

さすが生まれながらの縫製屋! 一度の修正で見事に正しい位置に戻りました。

スタッフ全員満足していましたが、社長の目は誤魔化せません。

2回目更にマイクロ単位の調整をシビアにチェックすると、完璧な縫い目に仕上がりました。

せっかくの仕上がりですが、今度は針先をダメにしてしまいやり直し。

菊穴が美しいだけではなく、針と釜の高さのバランスも調整しないと、針と生地に負担がかかります。

3度目の調整で絶好調の高級菊穴が完成しました。

高級な菊穴にするため、ミリ単位より細かい調整が必要

外注専門業者にも劣らない縫い目を再現

本来、菊穴は外注の専門業者に発注する縫製屋がほとんどです。

それだけ、菊穴の需要つまり高級ブランドの縫製依頼が、業界全体で減少傾向にあるのです。

テラオエフの強みは、長年縫製に携わることで、多岐にわたる縫製を経験しています。

減少する菊穴かがりができる国内縫製工場の中、テラオエフは自社で一貫作業を行います。

このように、すべて自社で縫製を担うことで、スピーディーな納期に繋がっているのです。

高度に専門化されたテラオエフの職人技(1)裁断編

昔ながらの文鎮で、柄合わせ裁断も正確に

どのようなブランドであっても、美しい縫製を仕上げるためには正確な裁断が当たり前です。

機械やコンピュータを活用しても、やはり熟練の職人が持つ優れた技術の方が確かなことがあります。

柄合わせが必要な生地など特別な裁断が必要な場合は、弊社の職人が高い技術を駆使してあらゆるニーズにお応えしています。

パタンナーの意図されたカタチに仕上げるために、文鎮を均等に置き、ずれることなく正確に転写することが可能なのです。

ご家庭の裁縫でも、これがあれば待針やクリップなども用いず、正確に生地と型紙を押さえ、ずれることなく裁断ができるのです。

 

昔ながらの文鎮。テラオエフを50年近く支える。