裁断

テラオエフができること。ウクライナ支援から考える衣料廃棄・衣服ロス問題 vol.1

お久しぶりのスタッフブログ。

本日はウクライナへの寄付のご報告と衣料廃棄ロスの問題についてまとめてみました。

第1弾はボランティア団体を通じて寄付のご報告です。

コートを通して厳しい冬を乗り越えるウクライナへの支援

生産をしているとどうしても避けきれない生産トラブル。

これについては、第2段で掘り下げますが…今回は、これから氷点下となる厳しい冬を迎えようとするウクライナへ、テラオエフのコートを寄付したことをレポートしたいと思います。

2023年夏、保管するにしても維持できない自社ブランドの生産トラブルによる販売できないコートをどうするか、テラオエフではたくさんのボランティア団体を探しておりました。

どちらの団体に問い合わせても、支援先が東南アジアやアフリカの暑い国ばかり。

「コートは受け付けできない」と断られてきました。

そこで目に留まったのが

日本の学生によるウクライナ支援というインスタグラム

ウクライナ近隣国でボランティアをした大学生が運営
・2022年に防寒着回収プロジェクト進行
・自分達の経験をいろんな人たちに伝える講演会活動

ウクライナでは国内エネルギー施設の4割以上が破壊されているのは、報道などでよく目にします。

現実には薪を用意するなど、昔ながらの方法で暖をとる状況。

特に軍とは関係ないお年寄りや女性、子どもたちが過ごすシェルターまで支援物資が行き届いていないようです。

そこで、学生ボランティア団体「Student Charity for Ukraine」の皆さんが立ち上がり

現地ウクライナのNPO「UAid Direct」と連携し、支援物資を待つ人へダイレクトに届ける活動を勉学の合間を縫ってボランティア活動されていることを知りました。

アパレル産業もボランティア活動にも影響する物価高騰

今回お話を伺った学生さん。コロナ規制の緩和も影響し、今年はボランティア活動に参加されていた学生さんも海外留学などで人員が減り。物資だけでなく寄付金を集めるのも苦労されているとのことでした。

特に、我々アパレル産業も直面する物価高騰問題。

空輸での輸送を計画していたそうですが、物流コストもアップし今回は断念。

船で東京からポーランド経由で届けることにしたそうです。

兵庫県に本社を構えるテラオエフとしては、東京のボランティア拠点までの配送料が悩みどころ。

寺尾社長に相談すると

「少しでも学生さんの力になるべき」と

送料を気持ちよく負担してくれ、170センチサイズを無事東京の拠点送ることができました。

日本の冬には暑すぎるくらいのボアコート。スエードのボンディングで、防寒対策は最強。

寄付するための大きな箱を準備するテラオエフ従業員

2ヶ月かけて船で輸送されるため、袋掛けは入念に

まだまだ暑い9月末の作業。

長い船旅に品質良くお届けできるよう二重の袋を掛けて対策。

コートに厚みがあり着丈も長いので、1箱に入る枚数が限られているので、全部で7箱となりました。

東京の拠点に到着。

兵庫→東京間ですでに箱に傷が。袋詰めは入念にしていて正解でした。

こちらのボランティア団体を選んだ理由は、冬物を受け入れてくれるだけでなく、転売などの恐れがないようきちんとしたルートを確保してくれるからです。

最後まで枚数に変わりなく届けてくれ、報告書やお写真を提示してくださるのでファッションにおける知的財産権も守られます。ファッションローについてはまた別のブログで取り上げます。

年末にはポーランドに到着。そこから現地ボランティア団体の協力を得てウクライナの各地に届けられます。

1月にはウクライナへ到着。2月には改めてご報告できます。

無事に安全に、必要とされる方々に届けられることを願って、いってらっしゃい!

社長のアパレル語り vol.2

こんにちは!テラオエフです
本日はアパレル語りです!

縫製工場に欠かせないミシン。

テラオエフではミシンの調子が悪くなった時
社長自らミシンの調整をします


職人さんにお願いしても治らなかったミシンを二晩位かけてなおしたこともあるほど
ミシンにとても詳しいです

社長は3歳のときから縫製工場で仕事を手伝っていました
やっていた仕事はブランドネームと洗濯ネームがつながっているところを
ハサミでカットする作業


繁忙時は家族総出で工場を手伝っていたそうです
そして小学生になるころにはすでにミシンを触っていました


私が小学生のときはミシンを使う母の横で「手まで縫ったらどうするんだろう」といらぬ心配をしていたのに、社長は小学生でミシンを操っていたとおもうと敬服します

「縫製職人は日本にいずれひとりもいなくなる」

よく社長がお話しする内容の一つです
全国で多くあった縫製工場も今や少なくなり、
関西では数えられるくらいになりました


日本人の縫製職人も平均年齢がグンっと上がり、ほとんどの工場が
海外の研修生を雇って工場をつないでいます

ミシンを使って服を縫い上げていく縫製は、
全て手作業です。
機械が自動で縫い上げているところはほとんどありません。


職人さんが1針1針ミシンを踏んで縫い上げます。

テラオエフでは最も縫製を大切にしています。
次の時代の縫製のために、
そんな職人さんを大切にしていきたいと考えています

テラオエフの縫製クオリティ

スピードとクオリティを落とさず洋服を生産するために
テラオエフでは常に縫製現場を注視し、
検品時にはダブルチェックを行っております

そのおかげでお客様には毎回満足していただき、
長くテラオエフを利用いただいている方も多くいらっしゃいます

また、今の工場しか知らなくてなんとなくテラオエフにお問い合わせをして
話を聞いてみると今のところより良かった!ぜひテラオエフで生産をお願いしたい!
といったお客様もいらっしゃいました

アパレルブランド立ち上げにはテラオエフ

もし、今のOEM・ODMやアパレルブランドの生産に
満足いっていない
もしくは
他にも工場をみてみたい、等あれば
お気軽にお問い合わせください

縫製にこだわりをもった社長がいるテラオエフだからこそ、の
クオリティと対応を実感いただければと思います

スタッフT


【Youtube更新】サンプル作成工程!

こんにちは!テラオエフです
テラオエフのYoutubeを久しぶりに更新いたしました


今回のYoutubeの動画は
疾走感あふれる音楽に乗せてサンプル作成の流れをまとめてみました


サンプル作成はお客様との商談からはじまります

どんな生地でどんな服を、どれくらいの上代で作りたいのか
しっかりじっくり話を聞きます


実際に社長自ら商談に臨む姿も収録されています
ぜひご覧ください

テラオエフは自社縫製工場があるため
一連のサンプル作成の流れを自社だけで撮ることができました
これはなかなか他の会社ではできないことではないでしょうか


アパレル知識のない私も洋服づくりの流れを実際に見ることができて
勉強になりました


服作りは間にいろんな会社(営業担当やパタンナーなど)が入れば入るほど
料金が高く、理想のものをカタチにすることが難しくなります


一方テラオエフでは経験豊富なデザイナー・パタンナー・生産管理が在籍しており、同じ建物に自社縫製工場もある
これがアイテムやコスト、生産ロットに合った最適な生産方法をご提案できる理由です

服作りならテラオエフ

あなたの服作りを全力でバックアップいたします
お問い合わせはこちらまで

スタッフT



アパレル語り~ファッションの時代~

こんにちは!テラオエフです
今回はファッションの時代背景をふくめこれからのテラオエフの社長が考える
「これからの時代のファッション」をお伝えしたいと思います

日本で洋服が広まったのはいつだかわかりますか?
男性の洋服は明治にはすでに広まっていたのですが
その時はまだ基本女性は和服で、洋服を着ている女性の割合は1パーセントほど。
女性のファッションで洋服が広まったのは昭和初期です
せっかく広まった女性ファッションですが
戦争が始まってしまいファッションどころではなく流行ったのは「モンペ」
動きやすさ重視のものかつ、物資不足からこういった服が広まりました
しかし物資不足もファッション界において悪い影響だけではなく
日本の洋裁ブームに繋がりました
戦後の昭和後期、家庭用ミシンの広まりにより洋服が日本のファッションに定着しました
その時人気だったのが「クリスチャン・ディオール」や「シャネル」といったパリ・ルック
洋服のなかでも上品なスタイルのものが広まったんですね
この時のファッション業界はいわゆる個人の時代
デザイナーの感性がフルにカタチを成している独創性あるファッションです
シャネルの洋服は一目で「シャネルっぽい!」と感じますよね

その後1950年ごろからファッションは個人+企業の時代となります
某ファストファッションの会社が生まれたのもこのころからです
ただ企業が作るファッションは利益や売れ残りを考えなければいけないのに加え
チームで作り上げるため失敗や責任が最低限である
よりベーシックなものが広がりました
ファッションが制服化したような時代になりました

そして令和の時代、ファッションは多種多様、十人十色なものになりました
雑誌だけでなくSNSで個人のファッションをアップし、そのファッションが好きな人が集う
その流れで再び「個人の時代」になってきている、と社長はにらんでいます
インフルエンサーブランドが増え、そのデザイナーが好きなデザインの服を作り、
そのファッションが好きな人だけが買う
昭和後期の独創的なファッションが広まった時代を彷彿させる時代になりました
これからの時代、個人で作るアパレルブランドは増えていくと思います
そんな中で独自のファッションを世に広めたい、
自分が想像する世界を洋服の形にしたい
そんなファッションの情熱を持つ方たちをテラオエフはバックアップ応援いたします
OEM・ODM以外にも
インフルエンサー様向けのアパレルブランド立ち上げプランもございます
「拡散力やファッションには自信があるけど、
ブランド立ち上げ方法がわからない…」
テラオエフが手とり足取りサポートしますご安心ください

「一番の最先端はモードやから」と、社長。
最先端のトレンドを取り入れた洗練されたスタイルのモード系ファッション
流行をいれつつ独創的なデザインが売れるファッションブランドの鍵なのかもしれません

一緒にあなたのアパレルブランドを立ち上げましょう
お問い合わせはこちらから

テラオエフT



【繊研新聞】1面にテラオエフが掲載されました

テラオエフの縫製力について繊研新聞社に取り上げていただきました

AWアイテムの生産も佳境に入る中、「繊研新聞社」様にご来訪いただき、近年のテラオエフのビジネス展開について取材を受けました。

以前より、ECや個人事業主からのご依頼に注目し、専門知識のない方からのご依頼やブランド運営をサポートを続けていたテラオエフ。

コロナ以降のアパレル生産の取り組みや、インフルエンサーブランドビジネスに注目いただき

素材提案から、企画、パターンまで一貫して企画営業がフルサポートで担当する業務にも注目いただきました。

業績評価だけでなく、新入社員5名の起用や、最新のCAM裁断機、完成間近のテキスタイルラボなど、これからのテラオエフにも特筆。

電子版でも確認できますので、是非ご一読ください。

「繊研新聞」掲載後の反響

掲載当日から、多くのお客様からお問い合わせをいただきありがとうございます。

「ブランドを立ち上げたい」など生産のご依頼だけでなく

「力になりたいという」協力工場様や協力者様からもご連絡いただき

有難く順次お問い合わせにご対応させていただきます。

 

繊研新聞 2022年10月13日付

最新の裁断機を導入

ついにテラオエフに最新の裁断機の設置がはじまりました。CAM裁断は一度中断し、今は別棟でサンプルのハサミ裁断のみ対応。

昔ながらの文鎮で生地を固定し、柄合わせも職人の技術で揃えます。

古い機会の搬出から新しい裁断機の搬入まで追ってレポートいたします!

60年以上テラオエフで愛用されている裁断用文鎮

裁ちばさみのご紹介

ラシャ切鋏 庄三郎

こんにちは!テラオエフのスタッフです。

今日は弊社スタッフが愛用している裁ちばさみについてと
裁ちばさみ使用上の注意事項をご紹介します。

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サンプル縫製の裁断風景

スタッフが裁断場に集合

こんにちは!テラオエフのスタッフです。

この度弊社ではスタッフブログをスタートさせて頂くことになりました。

国内に自社工場を有し、デザイナー・パタンナー・生産管理担当者が常駐している弊社ならではの服作りに関する色々な情報を発信しようと思っていますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

さて、今日はサンプルの裁断風景をご紹介します。

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