2021年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

昨年は新型コロナウィルスの流行により、我々の業界も大きな変動がありました。弊社は数年前からのWEBコンテンツでの発信や、D2Cブランドの参入、また皆さんの多大なる協力を得ることができ、無事に新しい年を迎える事が出来ました。

まだまだ完全なる終息が見えない中、「服作りのプロフェッショナル」としての役割を再認識し、これからのアパレルブランドの一助とれるよう、今まで以上に社内体制を整え努めてまいります。

本年も皆さまが充実した一年となりますようお祈り申し上げます。

個性的でカワイイ3つ穴ボタンの縫製

3つ穴ボタン

ボタンで差をつけてオリジナリティあふれるアイテムに

ボタンには、プラスチック・樹脂系の素材が使われることが多いのですが、ときにはアンティークレトロな金属ボタンやフォーマルウェアでよく見かける、生地で包んだくるみボタンを使う場合もあります。
天然素材にこだわって貝や水牛などを使用するのもグッと高級感が出てオススメです。
このように素材感だけでもずいぶんと洋服の雰囲気を変えてくれるボタンですが、穴の数によってもまた、雰囲気の違いを出すことが出来ます。

珍しい3つ穴ボタンもミシン縫製で対応!

ボタンといえばやはり主流は2つ穴・4つ穴ですが、
違いやオリジナリティを出したいお客様に断然オススメなのは3つ穴ボタンです。
3つ穴ボタンを採用したものは少なく、お手持ちの洋服の中に3つ穴ボタン使用のものが1枚も無い!という方も多いんじゃないかなと思います。
縫い糸の色をアクセントカラーにして、ボタンが主役のようなアイテムにしてもカワイイですね。

テラオエフでは、そんな珍しい3つ穴ボタンもミシンで縫製出来ますので、量産依頼にもバッチリ対応できます。
もちろん素材自体のお取り寄せなども可能ですので気になられた方は是非お問い合わせくださいませ。

大阪近郊のD2Cブランド立ち上げ・縫製・OEMの
ご相談はterao-fまで  ⇒ご相談はこちらから

スピーディーな作業!電子本縫いボタン付けミシン

ボタンの縫い方の違い

私たちがお客様からオーダーをお聞きする時、いくつかヒアリングする点があり
ます。
まずは根巻きの有無です。
ボタンの根元に糸を巻いてボタンと生地の間に糸足をつける縫製を根巻きといい
ます。これが有るとボタンと生地の間に対になる生地が入るスペースがしっかり
確保されますので、厚い生地は根巻きをすることが多いです。
薄いシャツやブラウスは根巻きをせずにつけることがほとんどで、
今回ご紹介しますのは根巻きをしない電子本縫いボタン付け専用のミシンです。

機械縫製ボタン付けミシンには単環縫いと本縫いが有ります。
単環縫いは1本の糸でボタンを縫製する縫製方法で裏側の縫製糸が目立ちません。
しかしデメリットとしては1本の糸で編んで縫製するのでほつれやすい。
それと比べて本縫いは上糸・下糸の2本で縫製するためにほつれにくい。
しかしデメリットは裏側に余分な糸が出て縫製糸が目立つのです。
昔は早さと綺麗さを求めて単環縫いが主流でしたが、最近では綺麗さ、早さよりも
丈夫なボタン付けが求められるようになり、本縫いが主流になって来ています。
当社には今回紹介の電子本縫いボタン付けミシンと電子単環ボタン付けミシンの両方があり、
更に最先端の単環のロボットボタン付け縫製機器を保有しております。

多様なステッチで個性を出すことも!

ご覧のように電子パネルで操作することにより様々なボタンの大きさに対応できます。
もちろん、シャツなどでおなじみの4つ穴ボタンだけではなく2つ穴、少し珍しい3つ穴にまで対応可能です。
さらにそれぞれの穴の数に応じてメジャーな付け方とは異なる個性的な付け方をすることも可能で、そのレパートリーは全部で33パターンにもなります。
このように多種多様なボタンに対応可能なうえ、もちろん手付けでのオーダーもお受けしておりますので他所で断られたという方も是非一度terao-f(テラオエフ)にご相談ください。

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ネムリボタンホール(シャツ穴かがり)に特化したハイクオリティ縫製機器

ネムリ ボタンホール 縫製 ミシン

前回のボタンホール縫製機器との比較

前回の記事はご覧頂けましたでしょうか?
一言にボタンホール縫製機器と言いましても色々ありまして、
前回ご紹介しましたハトメボタンホールミシンは芯糸という太い糸をホールの形
にそって縫い付けるようにかがっていくというものでした。
芯糸の入っているボタンホールはそれ自体に厚みが出て存在感と高級感を出すこ
とが出来るので、しっかりとした生地や比較的フォーマルな装い、アウターや作業着、デニムに用いられることが多いです。

それに対し今回ご紹介するネムリボタンホール専用の縫製機器は、シャツ穴かがりに代表される軽いボタンホールに特化した電子制御の縫製機器で、
こちらは芯糸が入らず、細めの糸でかがるのみのものです。
いわゆるボタンホールといえばこちらを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
主に薄手のシャツやブラウスの前立てや袖口など幅広い用途があり、皆さんの周りにも良く見ればきっとたくさんある、最も身近なボタンホールです。
そのボタンホールを縫製しているのがこちら!
いつも忙しく動いている、人気者の縫製機器です。



テラオエフの多彩な縫製機器と縫製技術

こちらの縫製機器は種類をネムリボタンホールに特化し、電子パネルで太さや長
さはもちろん、かがり目の振り幅と長さといった細部まで自由に設定することが出来ます。
従来の機械はそれを機械式で行っていたので、道具を使っての調整が複雑で時間が掛かっていました。
ホール縫製の長さが変われば、都度そのホールの長さに合った、ホールを開けるメスも交換しないといけなかったのが、この電子制御ボタンホール縫製機器はホールの長さに合わせて、自動で数回メスを落として長さを合わせてホールを開けます。
量産ボタンホールの縫製中に長さの違うサンプルのボタンホールを開ける事なども、素早い変更で簡単にできるのです。
まさに夢の様な縫製機器です。
ネムリボタンホール縫製において、JUKIのLBHと言う機種の縫製機器は国内の縫製現場でボタンホール工業用ミシンとして広く使われ、国内で圧倒的なシェアを維持してきました。
更にこの中で長く使われてきましたのが、このLBH-1700シリーズです。
ミレニアムを前にJUKIが1999年に開発した画期的な電子制御縫製機器で、今や広く世界に浸透して入ってる代表的な縫製ミシンになります。
しかし国内で高額なために最近はなかなか導入できる縫製工場が無いのが実情なのです。

今回連続2度に渡ってボタンホール縫製についてご紹介してきましたが、いかが
でしたか?
terao-fにはボタンホール1つとってもたくさんの縫製機器があり、様々なオーダーに対応することが出来ます。
terao-fの縫製職人のこれら機器を使いこなす知識と熟練の技術が加わって、より
多彩でスピーディーなボタンホール縫製を可能にしているのです。

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より綺麗に多種多彩なハトメ穴を縫製できるようになりました

ボタンホールの種類

普段何気なく使っているボタンホール縫製。よく観察されたことはありますか?
実はボタンホール縫製にはざっくり分けて

・ハトメ穴
・流れ閂ハトメ穴
・ネムリハトメ
・流れ閂ネムリハトメ

の4種類があります。


丸い穴が先についているものがハトメ、丸い部分を鳩目と呼ぶのでハトメボタンホール縫製と呼びます。丸い部分はちょうどボタンがとまる所です。
丸い穴がついていないものがネムリハトメボタンホール縫製と呼びます。
鳩目は有りませんがハトメと呼ぶのは、ハトメボタンホールの縫製機械で縫製する鳩目の無いネムリボタンホールだからです。

機械が無い時代はポンチで鳩目の穴を開けてから鏨で切れ目を入れ、糸と手縫い針で編みながら縫っていたのです。現在も高級紳士服の縫製はミシンを殆ど使わないのが原則なので、穴かがり(ボタンホール)も昔のように手縫いで編んでかがります。
その手縫いの編み方を機械で再現したのがハトメボタンホール縫製機器です。機械でも編み縫いしますので構造は環縫いミシンになります。
その環縫いハトメボタンホールミシンでネムリハトメボタンホールも縫製するので、通常のネムリホール(シャツ穴かがり)と区別するためにハトメという名称が付いています。

ハトメボタンホール縫製は端を閂止め(カン止め)してあるものと、流れ閂(デニムやワークウェアー等で多用されています)で端を終わらせている物があり、その名前の通り流れるように先が尖った閂という意味で流れ閂と呼ばれています。
これをそれぞれ組み合わせて4種類に分かれるというわけなんです。

基本的には厚めの生地にはハトメ、薄い~普通の生地にはネムリ、カッチリとした印象の服にはハトメ、カジュアルな服にはハトメ流れといったような使い分けになりますが、洋服のデザインやボタンのデザインにより基本通りで無い使い方をしたりして様々な種類のボタンホール縫製を行います。

今回導入した機械はその種類の変更が簡単で素早く電子的に行える様になった特殊縫製機器です。

大きさや種類も自由自在に縫製できる特殊縫製機器です

見てください、この綺麗な立体感。
terao-f(テラオエフ)のハトメボタンホール縫製ミシンがリニューアルし、以前のものより綺麗に細かく縫製できるようになりました。
大きさや種類もコントロールパネルで切替調整できるのでお客様のオーダーにも細かくそして素早く対応することが可能です。
また、より高度なボタンホール対応を求められる先メスボタンホールに簡単に変更が可能になりました。
注意:難素材や極薄素材、目付等に寄っては先メスボタンホールは不可能な時が有ります。

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服の生産や縫製に欠かせない洗濯ネームプリンタを大公開

法律にも抵触!? ブランド立ち上げや洋服の縫製には欠かせない影の立役者とは

テラオエフでのお問い合わせで最近増えたのが「ブランドを立ち上げたいのですが、服を生産するには何が必用ですか?」というご質問です。

会社の立ち上げ、商標登録、ドメイン設定やネット構築、これらはgoogle検索すると出てきますが、服の生産については検索してもなかなか細かい箇所まで説明してくれる「ブログ」や「まとめサイト」は出てきません。

本日は、法律にも触れる、縫製・生産の注意点についてもご説明したいと思います。

一般消費者を保護するための重要な表示

洗濯ネーム、ケアネームは衣類の取り扱いについての決まり事を表記する非常にに重要な役割を担います。洋服の脇下、裏地あたりに取り付けられており、「品質表示」といって一般消費者を保護することを目的として家庭用品品質表示法で義務付けられています。

近年ハンドメイド作家さんやD2Cブランドの立ち上げと、専門知識の無い方がブランドを立ち上げ服の販売を見かけますが、洋服を販売する際にこの洗濯ネームがなければ法律違反。販売の停止や場合によっては罰金の可能性があります。

洗濯ネームには図柄で以下の項目を表示します。

1.洗濯図柄
2.漂白図柄
3.タンブル乾燥図柄
4.自然乾燥(干し方)図柄
5.アイロン図柄
6.ドライクリーニング図柄
7.ウエットクリーニング図柄

この図柄によって、クリーニング店は表示に適した洗濯方法で処理を行います。

テラオエフでは3台目となるネーム機を導入

現在の洗濯ネームプリンターは当社にとって3台目なります。

初代プリンターは赤色で×の表記が必要だったので、2色ヘッドプリンターを使用していました。内容編集については現在では当たり前の、専用PCソフトウェアで編集し出力するものでした。当時としては最先端のシステムで、大手アパレル関連のみ導入していない希少なアイテムでした。

その後法改正され、黒1色での表示に切り替わり、当社でも1色ヘッドプリンターの導入をいたしました。

主なメリットは

①洗濯ネーム作成のスピード、印刷後の内容変更も容易にできる。

②製品サンプル(縫製)時から小ロット(縫製)も簡単に直ぐ作成できる。

③製品増産や追加生産にもクイックに対応できる。

④製品生産上の急な注意書きの追加や、デメリット表示も緊急対応できる。

この機械の導入があってこそ、平成には当たり前だった大ロット生産から、生産のスタイルが変動した令和のアパレル新時代へも柔軟に対応できたと言っても過言ではありません。

国内外ほとんどの縫製工場には、このプリンター機を置いてる縫製工場は少なく、OEMアパレル生産会社で自社で対応している会社はまずないと言えるでしょう。

普段服を着用する際はあまり目立たない洗濯ネームですが、非常に重要で欠かせないアイテムなのです。

是非、皆さんも縫製をする際は、洗濯ネームを意識してご覧になってください。

前カン打ち機を導入しました

テラオエフに特殊縫製機器が導入されました

さまざまなミシンや大型設備で、難易度の高い縫製も対応するテラオエフですが、この度新たに特殊縫製機器を1台購入いたしました。

フロントホック、かぎホック、前カンと呼ばれるホックを取り付ける打ち機になります。

フロントホックはメンズパンツの縫製に多く使用されます。

レディースを主体として動く工場に、この特殊縫製機器を設備投資する工場は滅多に見かけることはありません。

実際に稼働させてみると、手縫い付けや機械縫い付けとは違う、丈夫でクールなイメージに仕上がります。最近のファッションの多様性からレディースでもクールな仕上がりに見せたい、ファッションパンツのディティールアイテムに使用するにはGoodではないでしょうか。

仕上がりの美しさに、専門の設備を導入することの大切さを改めて実感できました。

ブランド立ち上げプロジェクトを漫画でご紹介

ブランド立ち上げは“熱意”が大事です

近年ブランド立ち上げのご相談をいただくことが多くなりました。

お話しを伺い驚かされるのは、皆さんのビジネスに対する意識が非常に高いことです。

●インスタグラムにてファッションに関する写真を意識的に投稿
●フォロワー数アップやエンゲージメント率のアップを狙う
●ファン層とブランドコンセプトがマッチしている
●デザインアイテムの販売価格にターゲット層がマッチ

例え若い方からのご相談であっても、これらのプランをしっかり持ち、資料にまとめ、ブランドのビジョンをご提案いただいております。

資料やデザイン画をいただくと、皆様の「熱意」が伝わります。

ブランド立ち上げにおいて最も多いご相談

これだけ熱意のある方でも、ブランド立ち上げに躊躇されるようです。

皆さん口を揃えておっしゃるのが「服作りの専門知識がない」

でも、大丈夫です。テラオエフは各分野のプロフェッショナルが揃いブランド立ち上げをお考えの皆様をサポートします。

ブランドロゴの作成や、オリジナルパッキンケースの作成もお手伝いいたします。

ブランド立ち上げまでを漫画で再現

皆様の熱意や、ブランド立ち上げまでに必要なやりとり、テラオエフがどのようにサポートするかを「漫画」にまとめてみました。

たとえ東京に住んでいなくても

たとえファッションの専門知識がなくても

多くの皆様にブランドがブランド立ち上げに成功しております。

是非、ご覧いただき皆様の夢を現実にするサポートができると幸いです。

ブランド立ち上げストーリー<<click here

医療用ガウン(防護服)を縫製しました

不足の医療用ガウンの縫製をスタート

新型コロナウイルス感染拡大の中、自らの危険を顧みず不眠不休で医療の
最前線で私達を守ってくださる従事者の皆様、本当に心から感謝申し上げます。

 テラオエフでは日々、ニュースにてマスクおよび医療用ガウン不足の問題を受け、我々も何かお役に立てないかと考え、医療用ガウンの生産を本格始動いたしました。

 コロナ問題の最前線となる医療現場ではディスポーザブル(使い捨て)が必用とされていますが、弊社の医療用ガウンはスタンダードプリコーションを意識した、消毒・滅菌による再利用を前提としたアイテムとなっております。

 生地は安心安全の日本製を使用。ポリエステルとコットン混紡のウェザークロ
スを生地にセレクト。ポリエステルを多く使用し高密度のしっかりとした表面感でハリのある中肉厚素材で、患者様の血液や体液・排泄物などを極力防げる仕様になっています。

 コロナウイルスの最前線でご活躍の医療従事者様よりも、介護や清掃担当者
様へのご利用をおすすめいたします。

 

医療従事者様の逼迫した現状が少しでも良い方へ向かうこともお祈り申し上げます。

販売元J PLUS inc.

業界新聞「繊維ニュース」の特集ページに掲載されました

テラオエフが1ページ特集されました

アパレル界ではご存知の業界新聞「繊維ニュース」の社説に取り上げられたことを前回ブログでお伝えしましたが、今回は改めて特集ページとして1ページテラオエフについて掲載いただきました。

「繊維産業10年後の未来」

という見出しとともに、テラオエフが力を入れるインフルエンサーブランドについて深く掘り下げていただきました。

令和のアパレルの在り方

日頃テラオエフのスタッフが、アパレルの専門知識の無い方と服の生産を作り上げる難しさについて、日々感じている苦労や独自の取り組み方についてお話しさせていただきました。

弊社の本社直結縫製工場の写真も掲載され、クイックに対応できる仕組みが整っていることもアピールできたのではないでしょうか。

LGBT問題にも向き合う縫製技術

また、同じ特集ページでは、東京大学安田講堂でファッションショーを開催したブローレンヂさんのインタビューも掲載されていました。

「テラオエフ」の名前をたくさん出していただき、社内でも喜びの声が。

こちらの記事では、弊社の縫製技術だけでなく、パターン技術の高さもアピールできたのではないかと、自負しております。

決して手を抜かないテラオクオリティー

こうして記事にしていただくことで、普段私たちが当たり前に取り組んでいる服作りが、いかに丁寧で真摯な取り組みであるかを再確認できました。

例えプロでなく、専門知識のない“シロウト”と呼ばれる方であっても

「高級品・日本製」でなく、「プチプラ・海外製」であっても

手を抜かずプロフェッショナルに向き合うことの大切さ

これからも長くアパレル業界で存在できる会社になる、と思える新聞掲載でした。