こんにちは、テラオエフ生産管理のTです。
前回の記事では移動だけで1日終わってしまいましたが、今回は2日目の日曜日、朝から煙台市郊外の工場を訪問してきました。ニット工場と糸の染め工場のレポートです。それでは、いきましょう。
ニット工場へ向かいます
煙台市内の高速道路
朝8:00ホテル出発。今から車でニット工場へ向かいます。
今日は日曜日ですが、一部の工場は稼動しています。煙台市内の高速道路です。
煙台市外の一般道路
これは下道、ガタガタ道ではないです、新しく出来たきれいな道です。
中国の道路も品質があがりました。昔市外に出ると穴だらけで車での移動も大変でしたが、今は快適です。
ニット工場内を見学
ニット工場外観
煙台市内から100kmの場所にあるニット工場です。建物は古いですが、きれいに掃除されています。壁は真っ青なペンキです。昔と違って中国の工場も分社、分社で小さくなりました。これで中規模、この地域にはこのクラスの工場は600社程度あるそうです。
ニット工場現場への入り口
工場内、作業場入り口、床にはちゃんと非常誘導の矢印がありました。中規模工場にしては珍しいです。外観は古いのですが、中は綺麗です。床もピカピカに磨かれていました。
中規模クラスの工場です。検品商品が山済みです。左の方がこの工場の社長さん。
中間検品作業
中間検品です。各パーツ検品、採寸します。パーツ仕上がり時に、抜き取り寸法チェック、1~3日間パーツで放反して検品、検寸、再チェック、量産全パーツします。
リンキング
ニット縫製です。直線専用リンキングミシンです。
通常のリンキングミシンです。袖付け等丸い場所を縫製します。
製品検品作業
ここでは組み立てたニット製品を検品します。専用の検品台に着せて、目とびをチェックしていきます。中から光をあて不良箇所を見つけます。
発見!!見つけた、修正箇所は色糸でしつけします。
修正
検品現場の横が、修正現場です。製品、パーツとも専門の工員が修理します。
品質表示縫い付け
合格品にのみ、ブランドネームと品質表示が縫い付けられます。
検針
これは必須です。
プレス
湿度コントロール
西ドイツ製湿度計測器です。この工場はドイツからオーダーを受けています。中国からヨーロッパの港まで、船で3週間は必要です。
その間の湿度変化でカビの可能性があります。この工場では、出荷前に湿度を計測し、基準を満たした合格品のみ袋詰めを行い、箱詰めします。
このグレーのセータードイツ人用、ものすごく大きいです。下の写真でわかります??
サンプル専用編み立て機
古い機械ですがまだまだ現役で動いてます。
小ロット専用編み立て機
工場内に小ロットラインがありました。もちろん、働いてます。
サンプル
ヨーロッパ向けです。
ニット工場の感想
商品は山積みでしたが、きっちりと品質管理の方法を知っている工場でした。又、それをラインに組み込み実践する。結構難しいことです。品質管理は、縫製がきれいなだけでは出来ません。工場内の工程間の移動、最後の出荷工程まで手を抜かずに徹底しなければいいものは出来ません。
次に染め工場へ
染め工場
ここは染め工場です。ニット工場から移動してきました。今日は、日曜日でこの工場は休みのようですが、わざわざ開けて見学させていただきました。
この規模の染め工場は市内に2社あり。この地域は、環境規制が厳しく染め向上の新規参入が難しいようです。この地域は近くに、温泉があり観光産業がさかんのようです。
小規模工場も多数あるらしいのですが、時間の都合で訪問できませんでした。
生機(キバタ)の糸。この糸を染めます。
染め待ちの 生機(キバタ)です。
染め工場の現場です。
染め釜は大中小そろってます。この工場は小ロットにも対応可能なようです。
大きな脱水機です。
そしてこれがコンベア式温風乾燥機、長さが違う機械が左右にありました。乾燥する糸の素材、収縮で度合いを機械の長さと温度で管理しています。
乾燥後の糸です。
染め粉調合
染め工場の2階です。ここは、染め粉を調合して色を作り出す場所です。色は機械で調合していきます。左にあるのがその機械です。
これが作成中の色。
作成色は、panton colorで指示します。もしくは現物の製品を送っても対応可能です。
依頼の山です。
もちろんこの工場、最近業界で対応している“アゾ染料の規制”にも対応済です。
お付き合いいただき有難うございました。次は、ダウン工場訪問します。