社長のアパレル語り~下張り~

こんにちはテラオエフです!
本日は”社長のアパレル語り”
このテーマでは長年アパレルに携わっている社長から教えていただいたアパレル知識をお届けしたいとおもいます
今回は~下張り~です
縫製の中で縁の下の作業が下張り工程になります

縫製の下張り工程は
・生地に強度やコシ、張りを持たせたい部分に接着芯を貼ったりする工程と
・アイロンで補強テープを貼ったりする工程
・アイロンで部分パーツの成形をする工程
があります

下張りという言葉が出来たときは接着プレスという機械が無く
すべてアイロンでの作業

それも、現在の様なスチームアイロンが無く、電気鏝アイロンもしくは炭アイロンを使用して居たときに出来た、専門用語かと思われます。
また、その時代は接着芯地も無く、澱粉で糊を作り、その糊を芯地に張り、原始アイロンで加熱して貼っていたようです。

それらの縫製前、縫製中の原始アイロンを使った工程全体を下張り工程と言うようになりました

現在では、接着芯地は接着プレスで行うのが縫製工場として基本です。
アイロンよりも高温で加圧して接着します。
この工程は接着プレス工程と呼ぶのが一般的です

現在の下張り工程はアイロンを使ってテープを貼ったり、成型したりする工程だと認識すればいいと思います。
高レベルでの、パンツのくせ取り、ジャットのくせ取りなどの工程も下張り工程になります

既製服(現在一般的に市場で売られていく規格洋服)は糊張り芯地から接着芯地の開発で劇的によくなったと言われています。

また、正しい接着芯地の張り方は、加熱、加圧が出来る接着プレス機を使用しないと本来の性能は発揮できません。

アイロンではその接着強度は保てません。

そして見頃全体が貼れるようなプレス機がないと不十分です。

簡易プレス機の欠点は、幅が狭いのと、加圧の問題です

加圧がスプリングを使って居るので、スプリングが熱と経年劣化しやすくてよくない

加圧は、経年で変化が少ないエアー加圧式がベストです

良い工場には必ず広幅のプレス機があります

良い工場でないと、よい服は作れないというのは、縫製工の職人だけでは無く、
ミシン以外の設備も重要なのです。

当社の中で一番電気を使っているのは、桁違いに接着プレス機です。
なんと約LED蛍光灯250~350本分です

テラオエフでは縫製工場主体の会社なのでこういった 工業バルク規模の工程で、最高品質のものを小ロット(100~)で作れます
ぜひアパレル生産で困ったことがあればお問い合わせください

スタッフT

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